2011年12月13日
(宮城県気仙沼市)東日本大震災129
2011年12月13日
気仙沼市本吉町
ヒトツの現場に長く居るとリターン(出戻ってくる)してくる方々が多くいます。
リターンには二つあって
(1)
思い出ある現場の今の現状を見たい…時間があるから活動に参加したい…だからリターン(出戻ってくる)してくる人
(2)
参加した現場の状況が不安で出戻ってくる…何度も繰返し出戻った挙げ句に「ボランティア活動依存症」になってしまう人
後者は阪神淡路大震災で「リターン病」と名付けました。
ボランティアは「自己責任・自己完結」です。
ボランティア活動と現実社会との隙間を上手く調整して自己の立ち位置を決めていく…
被災地では現実社会の一人と被災者としての一人とのギャップ…又は、被災者として現実社会への復帰…
その手助けとして今のボランティア活動があります。
しかし、ボランティア活動における「リターン病」「ボランティア活動依存症」の方々へは何もありません。
自らが地元へ帰り自分で解決するしかないのです。
平成9年(1997)日本海重油流出事故災害で参加したボランティアの中に、その後、自死した方が2人確認しています。
原因が「ボランティア活動依存症」なのか?解りませんが…
平成7年(1995)の阪神淡路大震災では、仮設住宅廻りをしていたボランティアさんが担当する仮設で自死が出た事で落ち込んだボランティアが帰ってしまいました。その後、その方がどうなったか?
「ボランティアは自己責任、自己完結だろ」と言われますが、実際の現場には責任や完結に不向きな方々が多いのが現実なのです。
ボランティア活動参加者へのケアも今後の課題だと思いますね。
文責
災害OUT・SIDE
正村圭史郎
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Posted by すきまかぜ編集部 at 13:17│Comments(0)